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子どもを、人間らしく育てるには [子育て・教育]

 多くの哺乳動物は、子どもの頃、親に見守られながら同じ仲間との
遊びをとおして自己を確立していきます。
 自然の中ではないが動物園の子猿たちがじゃれ合って遊んでいる姿
はほほえましいものです。
 特に集団として生活していく動物にとっては、その社会のルールを
成長の過程の中で身につけていくことが最も大切なことです。
 
 人間は本来、社会的な動物であり、一人では決して生きていくことは
できない動物です。

 人類は、長い歴史の積み重ねの中で、自然の素晴らしさや厳しさを肌
で感じ、自然の中では互いに寄り添い群れて生活することが如何に効率
よく、かつ必要不可欠なことであるかを学んできました。それは“外敵
から身を守る” “狩猟や農耕を営む”うえで効率よい結果の得られた
こと等を経験的に学びだし、人間の知恵として現代にまで引き継がれて
きました。それが、文化であり伝統であり日本人の心の原点です。

 すなわち、一人一人が、社会の一員として成長していくためには、互
いに学び合い、補完し合いながら生きていくことが必要です。そのため
に日常生活に様々な約束事を作ってきたのです。その基本的なことを
子どもに育むのが“しつけ”であり“社会規範”です。これが家庭教育
の原点だと思います。

 人間が人間として育つには、まず家庭の中の親子関係、成長と共に周
囲の子ども同士、そして大人達との関係を育むのです。
 他の動物と同じように、ほっておいては人間としては育たないのです。
かって、インドにおいてオオカミに育てられた二人の子どもが発見され
ましたが、二人とも人間としては成長できなかったとい実話があります。
育つ環境がいかに人間を育てるのに大切かが分かります。

 人間の子どもは、人と人との関わり合いをとおしながら成長し、人間
として育つのです。
 ここに人との間と書いて「人間」という言葉ができているといわれる
ゆえんです。

 引きこもり・不登校といった子ども・若者を、一般社会へ順応させて
いくことは重要なことです。
 現在、高度に発達した人間社会、だからこそ原点に戻り、『人間を育
てるには、人間しか出来ない』
ことを肝に銘じ子ども達を育てて行きた
いものです。


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ぽっかぽか

『人間を育てるには、人間しか出来ない』
良い言葉ですね。
私も肝に銘じたいと思います。
しかしついついビデオなど観せてしまう今日この頃...
by ぽっかぽか (2005-02-16 12:15) 

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