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若い先生方がんばって [子育て・教育]

 先日、埼玉県の小学校で男の先生が自殺した。この春に大学を卒業し、新任教師と
して希望を持って着任したに違いない。
 なにが???どうして???

 東京都をはじめ各都道府県では定年退職等が多く、数年は新採用の若い教師がどん
どん増えて行くはずです。
 難関と言われる教員採用試験をとおって、夢と希望を持って教職に就いたと思われ
る先生たち。しかし、現実はテレビドラマのようにはいかないのです。

 子どもは、新採用で着任した先生達の子ども頃とは大きく変わってきています。
「こんなはずでは?」「どうして思うようにいかないのか?」と思うのは当然です。
 そして保護者の要望も多岐にわたってきています。勝手な自分の子ども中心にしか
考えていない人も多くなってきています。
 先輩の先生達も、変わってきた子ども・一部の保護者の勝手さに今までの経験だけ
ではうまくいかず苦労しているのです。
 困ったら自分で解決方法を探るのは当然ですが、わからなかったら先輩に教えても
らうのです。校長や副校長に相談するのです。恥ずかしいことではありません。

 先輩の先生方・校長や副校長も新採用の先生方をもっと見守ってやってください。
声かけをしてやってください。当然やっていると思っていてもこんなことが起こって
しまったのですから。
 小中学生の自殺報道でも、保護者・友だち・学校などの身近な人たちのコメントと
して「こんなに悩んでいるとは思わなかった。」ということがよく伝えられます。
残念です。

 また、若い先生方。あなた達はきっと小学校から大学まで、多くは真面目で勉強も
ある程度優秀だったと思います。
 いわゆる教科の勉強も大切ですが、教育は子どもの学力・心など1人の人間として
育てるところです。
 勉強が出来る子ども・出来ない子ども、素直な子ども・わがままな子ども・基本的躾
などが出来ていない子ども・常に不満を抱えている子ども・・・・いろいろな子ども
を1つの学級の中で教育するのですから大変な仕事です。

 私の経験では、子ども理解・指導の工夫に努力し、先輩の先生から学び続けること
が出来る教師は伸びていきます。
 いくら学生時代・採用試験が優秀でも、先輩に相談できなかったり・先輩の助言を素
直に受け入れない若い教師は大きな壁にぶつかります。
 教師には、よく言われるコミュニケーションがよくはかれることが大切なのです。
自分を高め、子ども達を理解し伸ばしていくにもコミュニケーションが必要です。
 自分を振り返ってください。今まで自分の家族・友人とコミュニケーションはとれ
ていましたか? 
もし、不足していたら努力してください。人間として成長し続けることが教師には必
要ですよ。

 私も40年近く前=教職についたとき、たいした指導も出来ない若造の教師でした。
でも、保護者の皆さんが心配ながらも私を育ててくれたと思います。
 その頃の保護者の皆さんはみな年上、人生の先輩でした。でも教師と言うことで力
のない私に「うちの子が・・・」と相談にきてくれました。
一応教師は専門職ですから。一緒に考え、共に悩み歓びを共有したこともありました。

 私も、教師でなく一父親として、こんな家庭を・こんな子育てをしたいと学ばせて
いただいた父親・母親・家庭もあります。
 どうぞ、若い教師を育てるには・我が子の先生をより良い先生に育てるには、学校
や先輩教師だけでなく、保護者の皆さんの力も大切な要素です。
 我が子のためにも先生たちを育て、頑張ってもらいましょう。


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西多摩のおばさん先生

しっかり読ませていただきました。
毎年、良くても1年おきに初任者が入ってくるこの頃です。
だから、教師歴30年の私たちは当然、初任者指導に関わる割合も多くなります。
現在も30才前の初任者の指導に担任を持ちながら関わっています。30才前ですから当然民間の仕事に就いていた経歴が有り、心配りとへんに自信があります。保護者への電話での対応や来校者に対して、又私達教員への言葉づかいは新卒者と比べれば大きな違いを感じます。言い方を悪くすれば、初々しさが感じられません。
一番の難は聞いてこないことです。質問をしてこないことです。

今日の記事に有るように、もっと聞いてくれればいいのにと思います。声掛けはたえずしていますが、それが十分に受け入れられていないと、ガッカリするのも本音です。受け入れられる度量がないのか、反抗心からなのかまだまだ分かりかねます。

初任者であれ30年のキャリアであれ、子どもたちの前に立てば同じ教師には替わりません。そこが難しいところです。

ただいま新一年生の子どもと、新一年教師を不登校にさせないように気遣い一杯でストレスと疲れがたまっている、おばさん先生の愚痴です。
by 西多摩のおばさん先生 (2005-04-28 21:47) 

MASAOGA

 最近の若者(私も西多摩の・・・さんも、かっての教え子の年代ですね)の傾向として、少子化・豊かさ・家庭-地域-友人等の人間関係の不足などで、自分中心・相手(子どもはもちろん家族、友人、同僚)の気持ちを考えずに行動している人が多いですね。自分一人でできるといったヘンな自信を持っていたり・・・。
 小学生だって担任一人で十分な指導ができるなんて自信を持った先生じゃ困りますね。先生だって得意不得意はあります。不得意なことは先輩に聞きながら・指導を受けながら自分の学級の子どもを育てていかねばならないですよね。
 学校は組織体、組織を活用して自分の学級の一人一人の子どもを育んで行ってほしいですね。それを学ぶのも新採研の大切な部分ですが、少し抜け落ちていますね。ストレスをためすぎず若い先生をどんどん指導をしてあげてください。
by MASAOGA (2005-04-29 15:22) 

はじめまして。じっくりと考えるきっかけになりました。
私は現在2年目です。
どちらかというと私は、小学校時代は「くそまじめ」と称される
部類だったと思います。そんな男が、気がついたら教師になってました。

たしかに、私が子どもの頃よりかは変ってきていると思います。
就職して一番大事だなって思ったのは、あせらないことと
学年の協調だと思いました。とにかくペアの先生に連絡報告相談
しました。全て同じ事をしようとしたら「同じことしようと頑張らなくて
いいのよ。私(教師歴20年以上のベテラン)とあなたが
同じ事出来たら、私の意味がなくなっちゃう。あせらずやろうね。」
とありがたい助言をいただきました。

無理をしすぎず、思い詰めないように適当?に頑張っています。
by (2005-05-07 22:19) 

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