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野鳥撮影とマナー -生態を知って- [バードウォッチング・野鳥]

 最近、野鳥を撮る人たちが急激に増えてきました。
若い人たちもいますが、ある年齢を迎え社会の一戦を一応リタイアし、「生き甲斐」
「健康のため」にもよいということで始めた方も多いようです。
 私もバードウォッチングをはじめて20年位になりますが、リタイアした記念にと
レンズを新調し、時間的にも余裕がもて、健康のためにもということでますます熱中
しているこの頃です。幾つになっても自然とかかわるのは素晴らしいことだと思いま
す。

 平日にも多くの人が珍しい鳥がいるとの情報であっというまにその場所に集まりま
す。インターネット時代、まさに情報の伝わる早さには驚かされます。

 しかし、残念なことが多くなってきました。
私が主にフィールドとしている地域に、□□□という鳥が、冬になるとやってくるよ
うになりました。今年の1月頃までは地域の人が散歩の途中で見たり、野鳥好きな地
域の仲間が眺めたり撮影したりしていました。ある心配があり公表することはひかえ、
そっとして置くことにしました。
 しかし、2月頃より休日にはその付近に路駐の車が増え、散歩やサイクリングをし
ている地域の方々の心配が現実となりました。そのうち、フラッシュをたいた人がい
たとか、目を開けさせたいと棒で近くの枝をたたいた人がいたという話が伝わってき
ました。その直後から□□□は姿を見せなくなりました。
 何のために野鳥の写真を撮るのでしょうか? 
   ・「珍しい鳥を撮ったと自慢したいのでしょうか?」
   ・「コレクションが増えてうれしいのでしょうか。」
            (このような気持ちは私にもありますが)
   ・「自分だけ撮れればよいのでしょうか?」
これだけで、いいのでしょうか。何かおかしいのではないでしょうか?

 今年も冬がやってきました。また□□□がやってきました。地域の人たちはそっと
しておきたかったのですが、もう、11月下旬の休日には長い棒をふって目を覚まさ
せようとした方があったと聞きます。また、餌も持ってきた人もいました。
付近にはお菓子や食べ物の包装のゴミなども増えたようです。散歩やサイクリング・
散策をしている方からも不評です。
 地域の博物館の学芸員さんや野鳥愛好家で、バードウォッチングや野鳥撮影のマナー
を守るように掲示板などを検討中です。皆さん、野鳥を大切に見守りましょう。

 この地へやってくる野鳥は、ここが住みやすいとやって来るのでしょう。
言い換えると自然から私たちへのプレゼントです。地域の方々はいつまでもこの地へ
来てほしいと願っています。
 地域の方々が散歩のおりおりに「今日も居ますね。」「かわいいですね。」と互い
に挨拶わりに声かけをしています。また、この地へ散策に来られた方にも、「どうぞ
見てください。」とこの鳥を見せ、つたない説明をすると、「見れてよかった。記念
になります。」と喜んでくれます。
 このような素晴らしい経験がいつまでもできるように、□□□を大切にし見守ると
共に、自然を大切にする心を持ち続け、マナーのよいバードウォッチングや野鳥撮影
を続けたいと思っています。